TAKU氏の事件簿

タクシー車内で繰り広げられるドタバタ劇

品のよさげな女性 2014.11.18

手を挙げた品のよさげな女性
ドアを閉め、目的地のルートを確認した返事が
「うぅん?あぁ~」Σ(゚Д゚)
何か機嫌を損ねたかと思っていたら、聞こえてきたのは
携帯での中国語の会話 それでかとホッと胸をなでおろした新宿歌舞伎町

上司と部下のような男性二人
上司らしき人がしきりに、「恩をきせる事いうけどさ~」と繰り返す
池袋発 高田馬場

路地から突如現れた男性
前方に洗面器、背後には蓋付きのごみ箱をひもでくくりつけ、
サンドウィッチ状態。こちらをニヤ~と見たかと思うと
どこかへと走り去っていった信濃町

昔、むかしある所にタクシードライバーというものがおったそうじゃ。

そのもの丸いものを左へ~、右へ~回して鉄の馬をあやつり
時に新宿に、時に恵比寿へと夜な夜なお客を求めて出没していたとの事。

ある夏の暑い日、渋谷で一人の男がその鉄の馬をとめた。

飾らない言葉でいえば、みすぼらしい恰好をしており
手荷物としてボロボロのスニーカーを持っておった。

とはいえ、人は見かけによらず以前にもボロボロの恰好で乗り込んできた男性がいたが支払いに、ぶらっくかーど なるものを使ってきたこともあった。

そして相手が泥酔状態等でもない限り、乗せないことは御触れにより禁じられているので断る訳も行かず、バタンとドアを閉める。

男は言う「用賀まで」

あれこれ考えても仕方ないので目的地へ向かい、到着す。

男は口を開く「今お金なくて、この近くに友達の家があるんですぐにとってきます」と。

いつもであるならば、車の免許皆伝書とか荷物とかをいったん預かるのだが、男がもっていたのは携帯とボロボロのスニーカーのみ。

携帯は連絡を取るのに必要、残るはスニーカーだが本音を言えばこれを預かるというのも嫌である(´゚д゚`)

仕方なく男を信用して、ドアを開ける。
「もしもし……」と外から遠ざかりながらも聞こえる話し声。

…30分後、どこにも見当たらない男の姿
やつは妖怪ノリニゲェじゃたのじゃ… …後悔先立たず…

めでたくなし、めでたくなし…(=_=)

彼は夜明け近く♪ 雲隠れするだろう♪
サマ~ナ~イト♪ ロンリーナ~イト♪
きっと彼はこない~♪ 一人きりで待ち尽くす~♪
サマーナ~イト♪ ロンリーナ~イト♪

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