TAKU氏の事件簿

タクシー車内で繰り広げられるドタバタ劇

人生交差するタクシー後部座席 2016.6.11

■■■ タクシードライバー TAKU氏の事件簿 ■■■

〜 とある二人のお客さん 〜
 

「環七を右に曲がって …あ〜頭いて〜」
そう言ったかと思うと横倒れ
 

「☓○△…」解読不能のつぶやき一つ
 
 

環七を右折 声かける


「信号を真っ直ぐでよろしいですか?」

 

「☓■★▽!」
 

「…あの?真っ直ぐでよろ…」
 

「今は仕事の話をしてるんだよ、なぁ
指示がないなら明日は休みだよな?」
 

「えっ?… あぁ はぁ…」
( ´Д`)=3 シリマセン…
 

「でもな… 言われた事しかやらない奴は出世出来ないと思わねえかぁ?」(;´Д`)
 

「そ…、そうですね〜」
(ーー;) あなたの出世よりも
あなたがちゃんと帰れるかが心配です…
 

なんだかんだと目的地…
 

「1000円ちょうどかぁ?」
 
 
「いえ、1090円になります」
 

「わしが経済回しちゃる!全部持ってけ!」
 

バンッとトレーに置かれたるは
千円紙幣と百円硬貨
 

……… (ーー;) ジュウエン…
 

ドウ も コウカ が弱そうですが
そのお気持ちを ジュウジュウ
受け取りましたよお客さん
 

 

横断歩道の脇で手を上げた
手足に派手にイレズミのお兄さん
八幡山まで!」

どうも話好きのお兄さん
色んな話を聞かせてくれる
 
イレズミ入れてるんで電車は乗らず
移動はいつもタクシーで!
 

イレズミを馬鹿にする奴いるけど
そんな奴らに
20代で俺は年収1400万
稼ぎ出した事を言ってやりたくなるらしい
 

人に使われるのが大嫌い
社長になると
決めて高校なんぞは出ていない
 

金持ちになりたけりゃ
人付き合いを大切に
特に金持ち友達が
ビジネスを助けてくれる
 

そのかわりお金遣いが大変だ
買い物行けば100万の時計ぐらいじゃ
じゃんけんで誰が買うかで遊ぶんだ
 

到着し、お釣りのお札を手渡す
それを少し時間をかけて
端をキチンと合わせ
きれいに二つ折りにして財布に収め
 

降りる際に「ちょと待って」と
忘れ物がないかを指差し確認するお兄さん


良いも悪いもないけれど
何やら対象的な二人のお客さん
人に使われながら出世を目指す人あれば
人を使って一国の主を目指す人あり
色んな人生交差するタクシー後部座席

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