(-_-;)終わった… <後編> 2015.1.12
前回の簡単なあらすじ
今年初のタクシー業務。
新宿を走行中ようやく出会えたお客さんは千鳥足どころかゾンビ足。
正当な理由の乗車拒否も出来たのだが、
売上の事を考えると背に腹は変えられぬとひきつる笑顔で
タクシーのドアを開けるのであった…。
タクシーに乗り込もうとする、その動作だけでもおぼつかない男性。
その様子に隠し切れない不安を感じながらも確認「どちらまでですか?」
んっ?Σ(・ω・ノ)ノ! 意外にしっかりした口調で優しい印象
な~んだこちらの一方的な思い込みだったのかと一安心して車を走らせる
後部座席で聞こえ始める寝息
お客さんを疑ってしまった自分を恥じながら人形町へむかう
寝息の数だけ羊の皮がはがされていたのにまったく気付かずに…
合羽橋に到着
男性に合羽橋に着きましたよ!と2,3回声をかける
うめき声をあげながらもなんとか目を覚まそうとする男性
「合羽橋に着きました。3610円になります」と伝える
おもむろにドアを開け降りようとする男性
「あっ!すいません。お支払いをお願いします…」
次の瞬間、飛び込んできた言葉
「払ったろうが~!!!(;゚Д゚)」
Σ(゚Д゚) い、いつの間に…と、ボケるわけにもいかず…
「まだ、タクシー料金をいただいておりませんので、
お支払いをよろしくお願いします」と出来るだけ男性の気持ちを
荒げないように優しく優しく伝える
財布を出そうとするが、ひっこめる男性
「お支払いをよろしくお願いします」
「払ったろうが~!(;゚Д゚)」
( 一一) だから、いつ?とも、突っ込めず
「タクシー料金が3610円になります。よろしくお願いします」と
根気よく支払いをうながす
「10円…10円…10円…… 」小声で何度もつぶやく男性
トレイに銅色の硬貨一枚だけ出し、去ろうとする男性
「お客様、お支払いがまだ足りませんが…」
「払ったろうが~!!!(;゚Д゚)」
(-_-;) 10円…だけね… と文句も言えず…
その後、数度繰り返される言葉のやり取り、
財布を出してはひっこめるられるの、やり取りのすったもんだを経て
まったく人気ない人形町へ男性は去って行く
新年のお年玉ならぬおとしネタから始まった2015年仕事始めであった
*タクシーの話は実際にあった出来事をもとにしています。
が、記事にするぐらい強烈なお客さんと出会うのは乗客の約1割です。
そのことをふまえてネタ話を楽しんでいただけると幸いです(^-^)