( ̄д ̄) イヤ イッテマセンガ! 2015.11.25
■■■ タクシードライバーTAKU氏の ミニミニ事件簿 ■■■
人影だ!急いで寄らば
ブッチュ~ちゅう~
こりゃまた失礼、ほなさようなら!
段差ぶつかり ぶっころぶ自転車のお兄さん
警察に逆切れか?にらむ 叫ぶ 怒鳴りちらす
怒り心頭 自転車のおじさん
パンクかい?ハァハァ ヨイショ言いながら
歩道橋の階段上がってく
自転車担いだ 彼女?連れのお兄さん
一期一会のお客さんとも出会い
シラフのお客様もいろいろ
酔っ払いのお客様もいろいろ
●表参道からの二人連れのお客様
一人が渋谷で降りた際、「とりあえず桜新町まで!」
そう言い残し
お疲れからか 一人になったモノの数分
いびきをかき夢の世界へ
駅に近づき、二度声を掛ける
「桜新町の駅までもう少しです。
どのあたりに止めましょうか?」
うぅん…? おもむろに口を開くお客様
「ここに来ちゃったのか… あぁまっすぐ行って…」
( 一一) トリアエズ エキニ キタノデスガ…
「かしこまりました。駅の先はどのようにお進みしますか?」
「その信号の、次の信号を左に…」
その左に曲がる直前声をかける
「こちらを左ですね」
うぁぁ?という寝ぼけまなこ声が聞こえたかと思うと
「…これもぉ 行きすぎだよ… 遠回りだよぉ…」
ハァ?ハイ… (;一_一) アノ オキャクサマ…?
ようやく目が覚めてきたのか、この後お客様の指示で
住宅街の中を何度も左折、右折を繰り返し目的地まで…
結論)とりあえずの指示のみで、
この場所を案内できるのは神のみだ! (。-`ω-)
●ちょっとフラフラしながら手を上げた渋谷でのお兄さん
少し舌足らずに「蒲田駅まで行ってください!」
後部座席、スマホで誰かとの会話が続く
「今から行くから、そんな奴は俺がぶっ飛ばしてやるからぁ」
チラホラと後ろから飛び出してくる物騒な言葉たち
何だなんだと思っていると
急に声を掛けてくるお兄さん
「運転手さんすいませんね、今ね、友達の彼女と
電話してるんですよ。その友達が悪さして彼女を
泣かせてばかりいるんで、これから話を聞きにいってやるんですよぉ、ところで…あとどのくらい時間かかりますか?」
おもむろにまた電話をかけ始めるお兄さん
「…やろぉ、電話にでてこねぇな…」
話しかけてくるお兄さん
「運転手さんの名前は…TAKU氏さんですか。
TAKU兄、ちょっと聞いてくださいよ。彼女がかわいそうなんですよ。だからね、俺が友達を叱ってやろうと思ってるんすよね。
ところで…あとどのくらい時間かかりますか?」
またもやその友達の彼女さんに電話をかけたようで
「今さ、運転手さんのTAKU兄に話を聞いてもらってさ
やっぱりあいつが悪いって話になってさ
( ̄д ̄) イヤ イッテマセンガ!
お前は何も悪くないよっ!ちょっとTAKU兄、こいつ
かおりっていうんだけど、今急いで蒲田駅に向かってるって
言ってやってくださいよ!」
うながされるまま、
かおりさん今急いで蒲田駅にむかってますからと
差し出されたスマホに声を掛ける
電話越しに聞こえてくる笑い声
「ありがとうございます。TAKU兄、
ところで…あとどのくらい時間かかりますか?」
ようやく蒲田駅に着き、合流した二人
かおりさんから「ずっと話し相手になってもらってありがとうございました(笑)」
お兄さんから「急いで蒲田駅まで来てくれたんだぜ!」
となぜか誇らしげに
( ̄д ̄) イヤ~ セカサレマシタカラ~
二人の笑顔を背にまた都心に戻っていく深夜二時の出来事
結論)酔っ払いもいろいろ、時間もやたら気にするも
仲間思いの人もいるもんだ! (ノД`)・゜・。
※この物語は実際にあった出来事をもとにしたフィクションです。
名前は仮名を使用しています。
