後ろは何を する人ぞ 2015.9.23
タクシードライバー TAKU氏の事件簿
【麻布十番 → 六本木 → 晴海】
シルバーウィークは儲かるでしょ?と
聞かれる事があるが
連休は人が地方や海外に大移動するので
お客さんが少ない…(。-`ω-)
秋深し 後ろは何を する人ぞ
あれは朝方近く、麻布十番で乗せた。
派手めの恰好をした可愛らしい声の女性だ。
「ロアビルの前辺りに一旦止めてもらっていいですか?」
どうやら待ち合わせのよう。
携帯電話でお互いの場所を確認しあったのち、
少し経つとサングラスをした男性が乗り込んで来た。
「晴海へ!」
後ろに気を付けながらゆっくりとアクセルを踏み込む。
男性は上司との付き合いで朝までかかった事を話す。
ねぎらいの言葉を掛ける女性。
いつしか二人についての話に変わりゆく。
「いつになったら本当の彼女にしてくれるの~?」
「いや君ってかわいいから心配になるだろう?」
「心配って何を心配するの?」
「君みたいな若くて可愛い娘がぜったいモテない訳ないだろう?」
「ぜんぜんモテてないよ~!」
「そんな事ない。絶対君かわいいから!」
「……うれしい♪」
このやり取り、繰り返される事、4度…。(;一_一) ヨッテルノ?
「結婚願望とかあるの?」
「めちゃくちゃあるよ!すぐにでも結婚したいと思ってるし」
「じゃあ、結婚する時は相手は俺にしなよ! (; ・`д・´)」
「…かっこいい!」 ( 一一) オハナバタケ? キノセイカ…?
モミジのように顔を赤らめる二人。
イライラで吾輩は顔を赤らめる。
秋深まりつつある今日この頃。
