TAKU氏の事件簿

タクシー車内で繰り広げられるドタバタ劇

【 三軒茶屋 → 柏市編 】 <前編> 2015.9.17

吾輩はタクシードライバーである。
食欲の秋だというのにある検査で反応性低血糖症だとわかり、
炭水化物や糖類があまり食べられない。 (´Д⊂ヽ アイス タベタイヨ~

タクシードライバーにとって金曜日の夜は一番の稼ぎ時である。

そう、あれも8月の金曜の夜だった。

三軒茶屋できれいなお姉さんが手を上げた。

近付こうとすると、ス~ッと前方に歩き出す。
何だ?と思っていると…、その先には二つの影。

一つは不機嫌な顔をした店員らしき男性。
もう一つは出来上がっている若そうな男性。

お姉さん乗らないんだ…と (´゚д゚`)、
少しテンション低めに「どうぞ!」とドアを開ける。 

「ほら、しっかりしろ!タクシー来たぞ!ほらっ!
…運転手さん、すいません。こいつちゃんとお金持ってるはずですから、お手数ですが送ってやってもらえますか?」

かしこまりましたと返答したものの、一抹の不安を感じつつ
ドアを閉め若い男性にどちらまでいきますか?と声を掛ける。

「千葉県柏市東中新宿ぅ~、お金ならあるからぁ、
確認してみてぇ~」と、財布をこちらに投げ渡す。

中身を確認してみると…千円札一枚のみ… (◎_◎;) オィ、コラ?!

「お客様、すいませんが1000円だけしか入ってないようですが?」と報告する。

「じゃ、1000円で行って~♪」
「すいません、それはちょっと…」
「んじゃ、1000円で行けるとこまでぇ!」
「この時間帯、そんなに遠くまでいけないですよ?」
「そ~かぁ、わかった!家に着いたらお金あるからそれで行って?」
「かしこまりました。お客様もし寝るのでしたら
ナビに住所打ち込みますが?」
「えとね…、柏市東中新宿~…」(=_=) zzz
「あっ、お客様起きて下さい!番地は何番ですか?」
 (ノД`)・゜・。 「んっ?なに?もう着いたの?」
「いやまだです。お客様の住所の番地は何番ですか?」
「何番だっけ~?えとねぇ、柏市東中新宿ぅ…」 (=_=) zzz

少しでも稼ごうと一分一秒を惜しんで頑張っているタクシーにどんどん追い抜いていく中、車内では観客のいないミニコントが繰り返される…。

なんとか番地まで聞き出し、ようやくアクセルを踏み込む。

ヤレヤレ…と思っていると、
車内に急にカーッ、ペッっと唾を吐き出す男性。

「おっ、お客様!車内に唾を吐いちゃダメですよ~!」と
声を掛ける。聞こえたのか聞こえなかったのか無言のまま、
再度眠りの世界へ飛び立つ男性。 (-_-;) モ~、ヤダ コノヒト…

その時は知る由もなかった…  
これが序章にすぎなかった事に… 次回に続く

※写真は京都で外国人観光客に
人気らしいサムライドライバーである。

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