TAKU氏の事件簿

タクシー車内で繰り広げられるドタバタ劇

たった今、 そうたった今… 2014.2.6

歩行者用信号が赤になってから横断歩道を歩き始める歩行者、
T字路を左折中、横断歩行者がいたので停車していたら早く進めとクラクションを鳴らす車、
歌舞伎町という名の街は、なぜこのタイミングで…と首をかしげたくなる事が起こる
のか…

 哲学す
  今言うのぉ?
   
 悪いのは
    俺かお客か
    哲学堂公園

場所は新宿。乗ってきたのはおっとりした感じの女性。
行き先を聞くと「哲学堂公園の方へ~」

「中野通りで行きますか?新青梅街道で行きますか?」希望ルートを確認。

「どっちでも~。近いほうで~」と言われたので、以前哲学堂公園の方へ帰るお客様が教えてくれた抜け道を通って行く。

途中、悪魔のつぶやきかと思うお客様の言葉…
「なんか、遠回りみたい~」

???何ですとΣ(゚д゚;) 
このルートがたしか一番哲学堂公園に近いはずだが…

(゚A゚;) ドキドキする内心をなだめながらお客様に尋ねる
哲学堂公園に行くにはこのルートが近いと思っていましたが、
もっと早いルートがありましたか?」

「え~と…新井薬師駅の近くなんだけど~」

(´・ω・)y--oO○ エート・・・
あ・ら・い・や・く・し・ま・え・え・き・とな…?

ん~と… 私の記憶に間違いがなければたった今、
そうたった今…お客様のお口から初めてお聞きしたように存じ上げ奉りますが…

そんな内面をつゆ知らず、説明を始めるお客様
「早稲田通りを通って~、お寺を右に曲がって~…」

あぁ…たしかにお客様、おっしゃるとおりで
新井薬師前駅に行かれるのはそちらが早いです…

ですが…、ですがお客様、
なぜそれならそうとはじめにその事を言ってくださらないのか

私はお客様の執事でもなくお抱え運転手でもないので
お帰りになりたい正確な場所など分かりようもなく

哲学堂公園とおっしゃるのでそこへ向けて最短ルートを走っていたのに…

哲学堂公園… 新井薬師前駅って 「く」と「え」ぐらいしか合ってないじゃないですか。゚(゚´Д`゚)゚。

お願いです。次からは新宿から新井薬師前駅に向かいたいのなら
決して哲学堂公園へと言わないで下さい。お客様~ヽ(;▽;)ノ

ドスが利いたままでの 2014.2.12

左折の為のウィンカーをすでにつけているのに
何度も「次は左よ」「左よ」と言い続けるお客様

携帯で下ネタの会話をしている声より
道の指示を出す声が小さく
指示をギリギリで出し続けるホストっぽいお客様

 第一声
  ぼったくるなと
   脅し出す
  
  やってるのですか?と
   聞けず苦笑い

なにかとネタになるお客様が多い歌舞伎町
時間帯朝の5時すぎ、場所は区役所通り
赤信号の先に見えた男女二人組

男性はやたら大柄な男性に対し、
女性はやたら小柄なデコボココンビ

乗りたそうな感じを受けたのでスピードを緩めて近づいていたのに
男性がやたら身を乗り出してくる様子に何やら感じるネタになりそうな予感…

良かったのか悪かったのか予感は当たる…

どうやら乗るのは女性のみらしく
男性が大柄な体型を感じさせないスマートな動きで
丁寧に女性を後部席に乗せてこちらを見たかと思うと
真顔でこちらを睨みつけながらドスを利かした第一声が
「ぼったくるじゃねーぞ!」ヽ(`Д´)ノ

(゚Д゚≡゚Д゚)? ハッ?
これまで「安全運転で!」とか「早目に帰らせてあげてね!」とかはあったが…
なぜ今脅されてるの俺…?

ε=(・д・`*)ハァ…
いつもボッタくりしてるからそんな発想になって心配なのですか?と聞くわけにも
いかず言葉にならず思わず苦笑い…(^^;)

おまけにその男性が女性との別れ際の言葉が
ドスが利いたままでの「バイバイにゃ~ん♪」

あまりのギャップある態度と言葉に、苦笑いがさらに苦くなった歌舞伎町の朝…

あの…なぜ私はあなたに 2014.3.10

頼りはあなただけなのに…

動いてよ
 不真面目警官
  酔っ払い
 途方にくれる
  中野新橋

何かが起こりやすい早朝、新宿歌舞伎町

そうあの日の朝、あの男性が乗り込んできた…
反対車線から走行中の車を無理やり何台も止めて横断しながら
目の前に現れ、その男性は手をあげた…

あげる手がなにやら揺れているサラリーマンらしき男性…
嫌な予感がふとよぎる(ーー;)

「どちらまで行かれますか?」とたずねると
「せ…」という言葉とドタっと横になりドリームランドへ旅立つ男性

「お客さん?お客さ~ん?!!」何度も呼びかけ返ってくるのはイビキのみ

仕方なく…近くの交番へレッツゴー

トラブルを避けるため直接お客さんに触る事が出来ず
立会を求めて警察官にお客さんの身体を揺すってもらいながら一緒に声かけ続け

協力的な警察官と共に10分程かけてようやく半分ほど目が開く

ここぞとばかりに問いかける「どちらまで行かれますか?」

「は…羽田までぇ…」 直感が囁く、何このあまりにもあやしい返答…(;一_一)

「本当に羽田まで行かれるのですか?」

「中野までぇ…」 聞くたびに変わる返答…ヽ(;▽;)ノ

「中野までで本当によろしいのですか?」

「そぅ中野新橋まで…」 その後も中野新橋と繰り返すので、
親切な警察官にお礼を伝え不安を胸かかえながらも出発

中野新橋到着 不安的中 お客様安眠中 近くの警察署レッツゴー(T ^ T) 

不運はさらに続く…

基本協力的なのだが、時に出会うそりゃないでしょ?って警察官:(;゙゚'ω゚'):

起こす協力を求めるとあからさまな嫌がる態度…

冷たい空気を車内に入れろって言われましたが… 
 あの…もうすでにやってます…。゚(゚´Д`゚)゚。

いやいやな態度が見え隠れしながら
お客さんの多少意識を戻した所で、タクシーからスっと離れていく警察官
 あの…えっと…そこでいなくなっちゃうのですか…。゚(゚´Д`゚)゚。
 
お客さんとの会話がうまく成立せず再度警察官に立会を求めるが
「起こせって言うからもう起こしたでしょ」と口調強めで
近づいてきてくれない警察官
 
 あの…なぜ私はあなたに怒られているのでしょうか…。゚(゚´Д`゚)゚。

その後酔っ払いそして警察官とのすったもんだのやり取りをし、
ようやくなんとかお客さんを目的地までお連れする

降車時のお客さんより、あの寝ぼけ眼のままで
「ご迷惑をおかけしました。ありがとうございました」との丁寧なお言葉が…

最後のその一言に、責めるに責めれなくなった怒りが宙ぶらりんになり
途方にくれる中野新橋の朝…

ドラマは突如始まる… 2014.3.18

東京の日常のドラマは突如始まる…

 場所は渋谷… 男性が無理やり女性にキスを迫った…が、
あまりの勢いに後ろにあった自動販売機とその男性に挟まれる女性
すぐさますごい形相でプロレスラー顔負けの投げ技をかます女性
お姉さん…よほど痛かったんですね…(T ^ T)

 またもや場所は渋谷… 乗車してきた白人カップル
女性はずっと泣いていて男性は紳士的に優しく慰めていた…のは、
始めだけ…
泣き止まない女性に男性はだんだん苛立ち豹変、
途中から「ピー」「ピー」「ピー」放送禁止用語連発に…
すごい剣幕すごい大声で車内は修羅場に
白人さん…なだめたかったんでしょう?…それ逆効果だから…(T ^ T)

そして場所は北区、明治通り沿い
夜明けが近い時間帯にその三人女性の一人が手をあげた

ドアを開けた途端
 「北区滝野川○ー○ー○てどこですかぁ~?」
 「しょ…」
 「北区滝野川○ー○ー○って近いですかぁ~?」
 「少…々」
 「北区滝野川○ー○ー○ってどこですかぁ~?」
 「ナビ…に…」 

 あの…ちょっと落ち着こうかお客さん そんなピンポイントの住所を
ナビも使わずわからないし…そもそも会話になってないですよね?
*1 !!

そんなやりとりをしていると、他の一人が
「すいません、その子酔っ払っていて…もう一人の子も泥酔してしまっていてどうしようもないので、タクシーに乗せてもらっていいですか?」としっかりした口調で聞いてきたので

「それは大変でしたね、どうぞお乗りください」と答えたのは、
今思うと間違いだったのだろうか…(´-ω-`)

行先がさっきの場所でよいのを確認、ナビに入力し車をスタートさせる

距離は約1キロ、その道中が修羅場とかす…

はじめにいきなり住所を言ってきた女性もかなり酔っていて、
しきりに繰り返される「はやぁく行って下さい…」「もうぅ…着きますかぁ~」の催促のお言葉

泥酔の女性は、「気持ち悪いぃ~」のくり返し
車が少しでも揺れると、もれる嗚咽…(><)

左折するとバランスをくずし座席に滑り落ちてしまう催促のお姉さん…

一番何も悪くないのに、二人の代わりに何度も何度も「す…すいません」を繰り返すお姉さん

到着した途端、ドアを激しく開け飛び出しうずくまる泥酔のお姉さん
到着しても、「はぁやく行ってくださ~い!」を繰り返す催促のお姉さん
到着するまで「すいません」をずっと言い続けていたシラフのお姉さん

なんて近くて遠い約1キロメートルだったのだろう…(ノД`)

自動代替テキストはありません。

*1:o(>皿<)o

あの黒いタクシーを追って下さい、急いで!!! 2014.3.20

「運転手さん!、ついさっき出たばかりの
あの黒いタクシーを追って下さい、急いで!!!」

ドアを開けた瞬間、
開口一番、その女性は焦り交じりに指示を出した。

「は、はい!」 こちらも焦り交じりに体を動かす。

女性三人が乗り終えたとほぼ同時に車を発車…。

指示された黒いタクシーを追いかけようとするが、
事情の知らない2台の車が前に割り込んでくる…。

左折、坂をのぼり、何とか追い付き、後をつけていく。

前を走る黒のタクシーがハザードを点灯させたので
こちらもタイミングを合わせ、後方に車を停めた。

すぐさま、ドアを開ける…。
女性が前のタクシーから降りている人達に声をかけた。

「お母さ~ん、私今お金持ってないんだ、タクシー代ちょうだ~い♪」

「・・・・」(゜o゜)

「ドラマみたいなセリフが言えて楽しかったね~♪」
和気あいあいと談笑を始めた女性3人組はどうやら姉妹のよう。

前の車を追いかけてたどり着いた場所は、スーパー銭湯
どうやら家族一家でのお出かけだったよう。

…母上様、父上様、東京は今日も平和ですよう…

そんな奇妙な都会の夜 2014.10.19

夜勤明け…(=_=)

それにしても奇妙な夜だった…(;一_一)

悪魔らしき男、素顔をさらして歩く外国人さんのミドリレンジャーが徘徊し、コンビニ前にキノピオと不良座りで
タバコをふかしているマリオとルイージがいた新宿…

ブラックサンタクロースがダブルで歩いていた渋谷のスクランブル交差点…

右手には食べかけのパン、左手にはパックのジュースを高らかに上げ、通り過ぎる車に何をアピールしてるのかが謎の浮浪者さんがいた西早稲田

そして今回最後に乗せた4人組のお客さんの1人は、3秒前まで会話をしていたかと思った瞬間、イビキをかきだすのを繰り返し、お仲間さんから苦笑いをされていた…

そんな奇妙な都会の夜を走り抜けた夜勤明け
(´・ωゞ)