TAKU氏の事件簿

タクシー車内で繰り広げられるドタバタ劇

(-_-;)終わった… <前編> 2015.1.21

吾輩はタクシードライバーである。

酔っ払いには年末年始もない…。

あれは仕事始めの4日の夜勤。

さすがにガラガラの東京の夜、
タクシーも走れば酔っ払いに当たると
軽い気持ちで新宿付近を走り続ける。

信号待ち…。

ふと、左斜めに100メートルあたりに怪しげな動きが…

車が横切ろうとしている道路を無理やりそれも変な動きをしながら
横断しようとしている影がある。そう…酔っ払いだ…(; ・`д・´)

酔っ払いは大切なお客さんである。
だが、いい酔っ払いもいるとするならば
悪い酔っ払いもいる、
その一例が飲みすぎた酔っ払いである。

一見した感じ悪い酔っ払いである。

右折するための信号待ち中の吾輩。

内心早くそう早く青になれと強く願う吾輩に
フラフラと千鳥足で寄ってくる男性。

売上が上がりにくい日であるので、
ようやく見つかったお客さんはうれしいのだが、
ぶっちゃけこれは話は別だ!

救いを求め、信号を熱く見つめるが赤いままの信号。
ジワリジワリ フラフラっと寄ってくる男性。

新年早々迫りくる恐怖(´゚д゚`)

10メートル、5メートル、
動きがまるでゾンビのような酔っ払い(゚Д゚;)

変わらない信号、ドアのすぐそばに立ち
ニヤッと手を上げたかと思うとドアを叩き男性はつぶやく
「タクシィ~♪( ̄ー ̄) ニヤァ~」

(-_-;)終わった…

法的にタクシーは基本乗車拒否は出来ないが、
もし、お客さんがあまりの泥酔状態で、
会話にならない事や、吐かれる事が予想されそうな時は
正当な理由として乗車を断る場合もある。

今回の男性の余りの酔っ払い具合から
正当な理由で断ることも出来た…
だがいかんせん年始で売り上げが上がらない中で
ようやく出会えたお客さん。売上が頭をよぎり
気持ちとは裏腹にひきつる笑顔で吾輩はつぶやく
「ど…どうぞ~ (;´∀`)」

…続く