TAKU氏の事件簿

タクシー車内で繰り広げられるドタバタ劇

怖い思いをする事がある 2015.3.29

吾輩はタクシードライバーである 幽霊はまだ乗せたは事ない

あれは給料日前の深夜の下北沢

給料日をすぎた週末には酔拳の達人でにぎわっているのだが…
まるで世紀末を迎えたかのような人気なしの茶沢通り

通りをゆっくりと…ジワジワと…車を走らせる

不意に視界に入るフラフラする影… 人だ!(*'▽') ヤッタ!

タイミングを合わせ近づき、お客さんを乗せる

数十分かかってようやく見つかったお客様に行先をたずねる
「上北沢まで、甲州街道沿いね!」

かしこまりましたと答え、
交互通行がしずらいせまい茶沢通りを中野方面へ
Uターンなしでただまっすぐに車を走らせる

…走らせること、1,2分もたたないぐらいに
少し不機嫌そうな低い声をかけられる…

「変な話、運転手さん…どこ走ってる?遠回りしてないか?」(`^´)

??( ゚Д゚)?? …思考停止…何を言われたのかが一瞬理解出来ない
距離もそんなに走ってなく、
ただ道なりまっすぐ走っていたのに…なぜ( ゚Д゚)??

「あの…えっと…甲州街道を目指して茶沢通りを今まっすぐ走って
まして……」\(゜ロ\)(/ロ゜)/

お客様の質問の真意がわからず軽く
パニクリながら今の状況を説明しようとしている所で
お客様の携帯が鳴り説明は中断される

バクバクする心臓をなだめながら甲州街道へハンドルをきる

おもむろに携帯をしまうお客様…声をかけられる…
叱られる!と一瞬身構える、だが耳に飛び込んできたのは穏やかな声

またもや予想を裏切る展開に、気持ちブレブレの吾輩 (+o+)

それを知ってか知らずか話を続けるお客様

「悪かったね運転手さん、私はね目が悪くてね。それに酒を飲んで
酔っぱらってるのもあってどこを走ってるのかがわからなくてね…
以前、全然違う道で遠回りされた事があったんだ。今、走ってる
ような明かりがあって大きな道ならなんとなくわかるのだけど、
最初声をかけた所はどこ走ってるのかが全然だったんだ。
それにさ運転手さん、マスクしてるだろう?最近悪いやつが多いだろう?
顔を隠してるやつは何するかわからないだろう?
だから防衛策でわざと威嚇してさその反応をみて、
どんな運転手なのかを確認してるんだ!天才だろっ!俺って!!!」
ガハハハハハ!!!(゚∀゚)

(◎_◎;) ハ…ハハハハハ… そ、そうですね…お客様

吾輩はタクシードライバーである
幽霊を乗せ怖い思いをしたは事はまだない
だが時に生身の人間を乗せ怖い思いをする事がある…(-_-メ)

*写真は本文となんら関係はございません。

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突如始まる筋書きなきドラマ 2015.3.31

吾輩はタクシードライバーである。
まだ竹内結子も春子さんも乗せた事はない。
そんな事を妄想するのはまだ あまちゃん なのだろうか…( ̄ー ̄)

桜も咲き乱れ温かさを感じる今日この頃。

静まり返った真夜中、大人の雰囲気を醸し出しだす
男女が顔を近づける五反田、第二京浜沿い。

火事現場、消防車数台で懸命に消火活動している所から
約100メートル離れた少し人気が減った野沢通りで
身体を寄せ合い恋の炎を燃え上がらせてる若き男女の下北沢。

交差点でえいえんと相撲を取り続けている男二人の新宿歌舞伎町。

いたるところで筋書きなきドラマが展開されている。

あれは朝方。新宿十二社(じゅうにそう)通りを北上中。

バス停に立っていたおっちゃんが手を上げた。

乗り込んできてすぐに、おっちゃんの一言。「西新宿!」

その後の続く言葉を待つが、車内に流れるは無言の時間。

思考をめぐらす。ここからだと西新宿5丁目の駅か?
それかそのまま西新宿駅なのか?
それともどこか番地を言い忘れているのか?

差し掛かる交差点、確認のため声をかける。

「西新宿のどちらに向かいますか?」

「う~ん、そうだねぇ。西口の地下でいいやぁ」

( ゚Д゚) 西口の地下…? それって新宿駅西口地下…?
わっ、それっ右方向 じゃ~!(だ~! 岡山弁)

予想してなかった返答に、
俊敏に出来るだけ急ハンドルにならないように、方向転換をはかる。

こちらの緊急事態に対し、のほほ~ん中のおっちゃん ( 一一)

心臓がで~れぇ~(すごく 岡山弁)ドキドキ中の吾輩(゚Д゚;)

省略にもなってない行先の告げ方… (-_-;) 
あのコナンでもこの言い方だとわからんじゃろ~ (だろう 岡山弁)と
心の中でおっちゃんに突っ込まずにはいられなかった新宿の朝。

突如始まる筋書きなきドラマ。
それでもせめて行き先はちゃんと伝えてくださいよ~おっちゃ~ん!
(・´з`・)

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少〜しも寒くないわ!(; ・`д・´) 2015.4.3

大都市の 闇にまかれし 花びらは
気の向くままに 風吹くままに 舞い上がる
ありのまま 吹きすさぶ 桜吹雪は
「少〜しも寒くないわ!(; ・`д・´)」

吾輩はタクシードライバーである。
標準体重はまだ20キロ足りない。

あれは桜が見頃をむかえだした週末。
出店立ち並ぶ靖国神社近くで大きな手のひらを振っていた。

タクシーに乗り込むご夫婦。
乗り込んで来たそうそう男性は上機嫌な声を掛けてきた。

「渡辺君、今日はご機嫌な日だね~♪」

面識のまったくない男性…。なぜ名前を…?
そう乗務員証で名前を確認して声を掛けてきたのだ。

なにかお祝い事の帰りらしいのだが
世間話ばかりで、なかなか行き先を言われない…。
確認を取ると赤坂までと指示が出てようやく車を走らせる。

「渡辺君は、そうだね~年は38才ぐらいだろう?」

んっ?( ゚Д゚) 驚く吾輩。
ドンピシャで当てられたのは初めてである。

なんでも息子さんが38才らしく、雰囲気が似ていたとの事。
息子は言う事を聞かなくてね~と愚痴が止まらない男性。

酔っているせいだろう。
しきりに「渡辺君はいい子だ~♪」を言い続ける。

出身を尋ねられ、結婚の有無を尋ねられ、世間話。
何かにつれ、「いい子だ~♪」が繰り返される。

いい子だぁ!いい子だぁ♪と言われムズムズを感じる吾輩、38…

酔っているせいだろう。
話が2巡目に入る。出身を尋ねられ結婚の有無を尋ねられる。
隣に座っている奥さんに「それはさっき聞いたじゃないのよ!」と
突っ込まれるが「それは関係ない!」と突っぱねる旦那様…。

赤坂に到着。支払いの為、停車。
上機嫌がまだ続いている旦那様。
「いや~、今日は渡辺君に会えて良かった。
渡辺君もそう思うだろ!」と、言い終えたぐらいに
一方通行の後続車から早くタクシーを動かせとの催促のクラクション。

「ちょっとぐらい待てるだろうに(・へ・)」と
クラクションをならされた事で
これまでの上機嫌が舞い散った男性、
そうこれは桜舞い散る東京赤坂の夜のお話。

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シトシトと 2015.4.15

シトシトと一晩中 雨が降り続けた大都会 東京

トイレ休憩のために寄った 雨そそぐ中野 杉山公園
ドア開けた瞬間、暗闇に響き渡るがなり声
「離さんかぁ~!」「離さんかいぃ~!!」

ん?えっ?(´゚д゚`) なんのこっちゃ?と立ち尽くす吾輩

遠ざかりゆく がなり声、声がする方へ顔を向けると
そこにはもみ合う二つの影が

がなり声をあげ 無灯火の自転車で逃げようとする男と、
自転車をつかみ必死に自転車を止めにかかる警官

男はがなるがなる、止まる気配をみせないライトなき自転車、
どんどんとどんどんと引きずられゆく警官

どうすることも出来ず呆然中の
吾輩の横を駆け抜けていくもう一つの影

ものすごい勢いで自転車を漕ぎ、近づいていく助っ人警官だった

数分後 公園に響き渡るのはシトシトの雨音ばかり…( 一一)

雨のせいですっかり人がいなくなった夜明け近くの西新宿

交差点近く、何気なく向けた視線の先にいた二人組

傘をさし男を睨みつける女性

傘を横に投げ出し、
手を後ろに組み 雨ざらしにあいながら 神妙な顔をし
直立不動で立ち続ける男性

何があったのだろう… 知る由もない吾輩

何もこんな寒い雨の中でやりあわなくてもいいだろうに…

早い事 水に流して仲直りすればいいのにと
思わず地が固まるのを願うばかりの雨降る西新宿 

吾輩はタクシードライバーである。
まだ痴話げんか出来る相手はいない (。-`ω-) ムムム…ドウシタ モンヤラ…

 

ドラマがいたるところで 22015.4.18

小さなドラマがいたるところで起こる大都会東京

■身構え 微動だにしない横断歩道のネコ

前方の信号が青になった途端、
猛ダッシュで横断歩道を渡りきるネコ

ムムム(。-`ω-) こやつ出来る?!
新宿歌舞伎町の酔っ払いよりも
信号というものを理解しておるではないか?

無事渡りきり 顔をふきふきしていた所、
後ろからやってきたおばちゃんにハッと驚き走り去っていったネコ
笹塚 水道道路 通勤ラッシュ前の朝のお話

▲「高井戸まで~!」 西新宿よりえらく陽気なおじいちゃん

口癖が「この体感感覚だと、今○○キロぐらいで走ってるだろう?」

幾度となく時速を当てようとするが、正解率三割弱…( 一一)

■深夜遅く246沿いでその二人は立っていた

男性の顔をじっと見つめていた女性
男性は近付いていくこちらに気づき手を上げた

ドアを開ける、が…なかなか動かない二人

乗るように促す男性 しぶしぶ乗り込んでくる女性

「世田谷駅まで…」そう言って外からドアを閉めようとする男性

「えっ…?」男性に寂しげな顔を向けながら一粒の涙を流す女性

何か無性に居心地が悪いものを感じながら
重い雰囲気の中、車を走らせる
車内に響く女性のすすり声

ドナドナの替え歌が悲しく頭を駆け巡る

ドナ・ドナ・ドナ・ドーナ 泣く娘を載せて
ドナ・ドナ・ドナ・ドーナ タクシーが揺れる

駅近くに着き、支払いに

いつもなら車内灯をつけるのだが、あえて暗いままにする…
せめて泣き顔を見ないようにと…(´-ω-`)

吾輩はタクシードライバーである。
ゴールデンウイークなどという休みなどない…(-_-メ)

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悪寒と聞こえてくる声なき声 2015.5.8

吾輩はタクシードライバーである。GW明けすぐは特に売り上げが少ない。

すっかり明るくなった新宿の朝。
グルぐるGURU回ってようやく見つけたお客様。

手を上げたのを確認してそばによる。

ドアを開けるとヌラりと
ヌル~とした動作で乗り込んでくる。

突如背中に走る悪寒と聞こえてくる声なき声。
「ネタが来た!」と…(゚Д゚;)

行き先を確認、ナビに入れてくれと言われた
住所はさいたま市南区

近くになったら起こしてくれ!と横になるお客様。

割と話しぶりが安定していたので、
さっきの悪寒は気のせいだったのかな?と
思いながら車を走らせる。

しばらく走っていると、
急に聞こえてきた「ドサッ!」という音。

何事かと後ろを振り向くと、
座席の下にはまり込んでいるお客様…。

運転席から手の出しようもなく恐る恐る声をかける
「お客様、大丈夫ですか…?」

「大…丈夫じゃ…ない…」と
呟いたかと思うとそのまま動かなくなるお客様。

朝ラッシュの中、停車もままならず
そのまま走らせること約5分間。
モソモソッと無言で座席に戻るお客様。

内心ヤレヤレと思っている最中に、
急に口を開きだす。

「俺はいいからさ~、
とにかくこの二人の女の子を早く乗せなって!
だからぁ、俺はいいんだって、
先に帰らせてやってくれ!」

?(´・ω・) 
「お客様?、お客様はお一人でお乗りになってますよ!」
と声を掛けると途端に無言になること…約3分間。

カラータイマーが鳴り終りそうな頃
再度、口を開くお客様。
「…いすの…みぃ…」

??(´・ω・) 
言葉が理解出来ない吾輩。

「あ…すのみ~…きてぇ」 
何度となく繰り返されようやく聞き取れた
アイスの実~買ってきてぇ…」(ー_ー)!!

( 一一) ここはあえて聞かなかったことにし…車を走らせる
そのまま深い眠りの世界へ無言で誘われるお客様。

目的地の近くになり約束通り声を掛けると、
お約束通り目を覚まさないお客様…<(`^´)>

何度も声を掛けると、
目を開かずに不機嫌そうにを繰り返される
「わかってるよ!」 
(。-`ω-) イヤ ゼンゼン ワカッテ ナイヨネ?

「着きましたのでお支払いをお願いします!」
「うるせぇな!金ならいくらでも持ってるんだからよ」

「今、タクシーの中です。
さいたま市南区に着きました。起きて下さい」
「だれがそんな所に行けと言った?歌舞伎町に行けよ!」

「お客様が行くように言われたさいたま市南区です。到着しましたよ」
「うるせえなぁ!あれはどうなった?同級生のやつらはよぉ?」

「お客様はお一人でお乗りになられましたよ?」
「うっせぇな!そんな意味じゃねえよ!」 (。-`ω-) ナニ イッテルノ?

「料金が○○○○円になります」
ポンッと放り出されるライター…(´゚д゚`)
「お客様、これは…ライター…ですね?」

途端に激怒し、
助手席の後ろをゲシゲシと蹴り始める男性。
「なめてんのかぁてめぇ、
ライターだと?さっきから黙って聞いてると
あ~だ、こ~だ言いやがってよ?なめてんのか?」
(。-`ω-) コワッ!ソシテ ア~ メンドクサイ…

「すみませんお客様、料金が○○○○円になります」
「だから今、万札出しただろうが!」 (。-`ω-) ライターデスカラ、コレ!

…多少のすったもんだがありながら
ようやく本物を出してもらう事に成功。

お客様が降りた際に、携帯を忘れているのに気付き
お客様に携帯を忘れていますよと呼びかける

「ありがとよ!」と一言言い残しそのまま
さいたま市南区の朝ラッシュの中へ消えていくお客様だった…

*写真は、やさぐれてしまった心とお腹を癒してくれた
セブンイレブンで出逢ったことりのむーすけーき君です♪

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車内だけではなく車外でも 2015.5.9

吾輩はタクシードライバーである。
今日は特に大きなネタはない…(*ノω・*)テヘ

タクシーに関するドラマは
車内だけではなく車外でも
起こりうるものである。

手を上げ…る?(*゚∀゚) 
お客さん?と思えば
頭かきかき…

手を上げた!(*゚∀゚)
かと思えば
連れを呼ぶだけ…

手を上げない(・へ・)
信号待ち時に
目も合わさず乗り込むお客…

手を振った?(*゚∀゚)
近づき見れば
風揺れの木の枝…

人がいたぁ!(*゚∀゚)
そこにいたのは
警察官…

乗車走行中
ガラス真っ白(+_+)
オーバーヒート…

ちょっと待ってて!
待てど暮らせど
戻らぬ無賃乗車…(TOT)

乗車中!
乗せろと窓叩く
信号待ち時の酔っ払い…(¯―¯٥)

信号無視!
こちらが青なのに
睨む歩行者…(´Д⊂

ドラマは車内だけで起きてるんじゃない!
車外でも起きてるんだ!(# ゚Д゚)

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